里子ラブリン(4)㊚ 委託3ヶ月と15日
【けっかはっぴょーーーーーー!!!】
高速を走ること2時間弱。
精神科ドクターの診断を受けました。
はっきりと断言されたのは、やはり「愛着障害」でした。
我が家で愛着関係が安定してきて、どれだけラブリンが落ち着くか、経過観察です。
これは素人診断ですが、ラブリンは、愛着障害の中の「脱抑制型愛着障害」だと思います。
症状がすべて当てはまる。
- 初対面の人に馴れ馴れしい。人見知りがなく誰にでも接近したり話しかける。いきなりプライベートな質問をしたり、相手かまわず抱いてもらおうとしたり、膝に乗る。
- 気持ちや欲求のままに行動する。多弁で思ったことをすぐ口にする。感情の起伏が激しく気まぐれ。多動。目を離すとすぐいなくなる。
- 気を惹こうとする。構ってもらうことを過度に求める。
- 気移りしやすい。頑固になる。困らせる行動をする。
馴れ馴れしく話しかけるということは、言い換えると必要な距離が保てないということでもあるが、更にその根底にある障害は、自分が本来頼っていい相手と、そうでない相手の見分けがつかないということでもある。
特定の愛着対象との関係が充分形成されなかった結果、あるいは、一人の愛着対象からだけでは得られない関わりや愛情を補おうとして、そうした行動パターンをとるものとして考えられる。
ですって。
その通りすぎて、納得しすぎて、うなづくことばかり。
パーソナリティ、愛着スタイルなど、データ満載でした。 |
乳児院⇨自宅⇨児童養護施⇨自宅⇨一時保護所⇨里親家庭(我が家)という人生を歩んできたラブリンは、愛着障害になる要素しかないわけです。
第二次世界大戦後に、イギリスのある精神科医が施設で暮らす孤児を研究したそうですが、やはりそこでも愛着障害と思われる症状の子どもは多く、栄養が十分与えられていても、発達の問題や死亡率を示す結果が出たと。
さらに、施設で暮らす孤児と、刑務所の育児室で育った子どもを比較すると、同じ集団での生活であるにも関わらず、また、孤児院の方が環境が恵まれていたにも関わらず、刑務所の育児室で育った子どもは、問題行動もなく、死亡することもないという結果が出たそうで。
その違いを生み出す原因はただひとつ。
母親の手で育てられたから。
この内容が書かれていたのは⇓の本。
発達障害と呼ばないで /幻冬舎/岡田尊司
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施設の職員さんは、施設を出てからの情報はあまり入らないそうで、元気にしている姿を見てもらいたいと思い、決行しました。
この巡礼は、思いがけず私たちが知らない過去を知ることになり、ラブリンしか知らないことを共有できたことによって、埋められなかったピースがひとつ埋まった感じもしました。
そして、改めて実感することになった特定の人(親)との愛着関係の必要性。
聖地巡礼のお話は、次回書かせていただきます。
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